ヒューイットソンキララシジミ♀ (タイ) Poritia hewitsoni tavoyana
Common Gem (Thailand)
種分布:アッサム、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

記録:2016/2/5
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

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ヒューイットソンキララシジミ♀ 表面 (タイ)

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ヒューイットソンキララシジミ♀ 裏面 (タイ)


♂♀異斑。♂は翅表に鮮やかな青色斑を現わす。

表示亜種 tavoyana ♀ (タイ)
亜種variansの分布:ミャンマー、タイ→♂、ラオス、ベトナム

低地から500m程度の低山地に生息地が多く、村落近辺や耕作地附近の自然林が残っている場所の周辺で見られることが多い。
♀も♂と同所的に生息する。♀は♂のようにテリを張るというより、葉上にポツンと静止しているという印象がある。♂♀の区別は、翅を開くと表面の斑紋が著しく異なるので容易であるが、閉翅中は難しい。
生息範囲は広くなく、限定された場所と限定された時間帯でみられることが多い。珍しい種類ではないが、一般にまとまって見られる種類ではない。♀も個体数が少ないという印象はなく、♂と同数程度みられる。タイでは乾季の2~3月、11月に発生を観察している。

♀の翅表の地色は淡黒褐色で、前翅には淡青色と黄橙色斑が散在するが、出現の程度は個体差が大きい。後翅表面には淡青色斑が現われるが、これも個体差が大きい。
♀の翅裏の地色は灰白色で、♂より淡色になることが多い。翅裏の斑紋は♂と殆ど同様である。
♀の中にはエリキノイデスキララシジミの♀に類似する個体があるが、本種ヒューイットソンキララシジミでは後翅に黄橙色斑を欠く。