ホリシャルリマダラ♂ (北ボルネオ) Euploea tulliolus aristotelis
Dwarf Crow (North Borneo)
種分布:南中国、台湾、南ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、ニューギニア、北東オーストラリア

記録:2020/3/2
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)

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ホリシャルリマダラ♂ 表面 (北ボルネオ)

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ホリシャルリマダラ♂ 裏面 (北ボルネオ)


♂♀異型、類似斑。♀の前翅後縁は殆ど直線状になる。

表示亜種 aristotelis ♂ (北ボルネオ)
亜種aristotelisの分布:北ボルネオ
他亜種 koxinga 分布:台湾→♂, →♀

サバでは低地から1,300m程度の山地で生息を確認している。主に樹林地で見られ、林縁や山道を飛翔していることが多い。吸水や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
サバではツマムラサキマダラと混生することが多いが、本種の方が小型である。個体数はツマムラサキマダラの方が多い。本種は見かける機会は少なく、まとまって見られる種類ではない。

北ボルネオ亜種の♂翅表の地色は、台湾亜種koxingaと比べて暗色味が強く、ランカウイ、マレー半島ledereriと比べると、褐色味が弱くなる。また、♂前翅表面の淡紫斑の出現は弱く、台湾亜種koxingaに現われる前縁端中央付近の小白斑は消失する。
♂の翅裏の斑紋構成は台湾亜種と最も類似する。前翅裏面第2室中央に淡灰斑が明瞭に現われ、ランカウイ、マレー半島亜種より大きくなることが多い。