アオトラスソビキシジミ♀ (北ボルネオ) Jacoona anasuja jusana
Great Imperial (North Borneo)
種分布:南ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2018/2/26
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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アオトラスソビキシジミ♀ 表面 (北ボルネオ)

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アオトラスソビキシジミ♀ 裏面 (北ボルネオ)


♂♀異斑。♂は翅表に大きな青色斑を現わし、♀はこれを欠く。

表示亜種 jusana ♀ (北ボルネオ)
亜種jusanaの分布:北ボルネオ→♂

ボルネオのサバでは、低地から標高900m程度の低山地で生息を確認している。主に原生林に生息し、林縁の樹木際を飛翔したり、葉に静止していたりする。
♀も♂と同所的に生息し、同じように樹木上方を枝から枝へと渡るように飛翔する。類似斑紋の種類としてはウラアカセキレイシジミと混生するが、本種の方が大きく、通常木の上方を飛翔するので区別できることが多い。
生息地は限定的で、個体数は少ない。

♀の翅表の地色は黒褐色で、前翅は無紋。後翅表面は、第1~4室外縁に白色帯が現われ、各室の中に黒斑が配置する。また、♂と同様に第1、2脈の先に尾状突起が延び、第1脈上の尾状突起は直線状で長い。
♀の翅裏の地色は黄土色で、後翅下方部は灰色になる。♂より淡色になる傾向がある。後翅肛角部の斑紋は、♂と殆ど同じである。
類似種との区別は、本種♂の項を参照。