エグリバセセリ♀ (スラウェシ) Odontoptilum angulata helias
Chestnut Angle (Sulawesi)
種分布:インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2018/9/9
場所:パル、スラウェシ、インドネシア (Palu, Sulawesi, Indonesia)

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エグリバセセリ♀ 表面 (スラウェシ)

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エグリバセセリ♀ 裏面 (スラウェシ)


♂♀類似斑。♀の地色は茶色味が強くなり、♂よりやや淡色になる印象を受ける。

表示亜種 helias ♀ (スラウェシ)
亜種heliasの分布:スラウェシ
他亜種 angulata 分布:インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス→♂、ベトナム、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

スラウェシでは標高500m程度の低山地で生息を確認している。原名亜種と同様に樹林地の渓流沿いが好適地で、吸水に現われる。吸水以外でも、地面に開翅して静止していることが多い。動物性ベイトに誘引される。
渓流沿いでも村落近辺では見かけることは少ない。バンチムルン近辺では、まだ見たことがない。生息地では一般に少ない種類ではない。スラウェシはセセリの種類が多くなく、吸水地点でも本種以外の他のセセリはあまり見かけない。

スラウェシ亜種の斑紋構成はタイ、ラオス等の原名亜種と大差ないが、♀の後翅表面の白色部はより白色味が強い。特に、後翅外縁の白色帯状斑は白色味が強くなる。
後翅裏面の中央から外縁にわたる白色部も原名亜種より白色味が強い。また、原名亜種に見る後翅亜外縁の褐色斑列は、本亜種では後翅肛角部にのみ黒色斑として現われる。