アオネアゲハ♂ (バリ) Papilio peranthus transiens
Swift Peacock (Bali)
種分布:ジャワ、スラウェシ、バリ、ロンボック、フローレス、スンバワ

記録:2017/9/15
場所:タバナン、バリ、インドネシア (Tabanan, Bali, Indonesia)

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アオネアゲハ♂ 表面 (バリ)

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アオネアゲハ♂ 裏面 (バリ)


♂♀類似斑。♂は前翅に顕著な性標をもつ。

表示亜種 transiens ♂ (バリ)
亜種transiensの分布:バリ
他亜種 adamantius 分布:北スラウェシ→♂

バリ島では、低地から低山地に生息地が多い。主に樹林地近辺で見られ、山道沿いを飛翔したり、林縁の葉上に静止したりする。
個体数は少なくないが、時期により発生にムラがあるようで、9月初旬に訪れたときは全く見られなかった。

バリ亜種の尾状突起はスラウェシの亜種に比べて細長く、スラウェシ亜種のようなズングリ感が少ない。
斑紋はスラウェシの亜種に比較して翅表基部の青緑色斑が幅広になる。特に後翅では、内側の不鮮明な境界を含め、幅広の青緑色斑になる。また、後翅表面亜外縁の青色斑列は不鮮明であるが、スラウェシの亜種より明確に現われる。
本亜種の前翅裏面の翅頂部から下方に広がる灰褐色部は、スラウェシ亜種に比べて幅が狭くなる。