ベリサマカザリシロチョウ♂ (西・中央ジャワ) Delias belisama belisama
種分布:スマトラ、ジャワ、バリ

記録:1995/6/11
場所:バンドン、ジャワ、インドネシア (Bandung, Java, Indonesia)

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ベリサマカザリシロチョウ♂ 表面 (西・中央ジャワ)

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ベリサマカザリシロチョウ♂ 裏面 (西・中央ジャワ)


♂♀異斑。♀の翅表外縁の黒帯は、前後翅共に幅広く発達する。
キシタカザリシロチョウの本地域における代置種。

表示亜種 belisama ♂ (西・中央ジャワ)
亜種belisamaの分布:西・中央ジャワ→♀

村落内や近辺の樹林地で見られ、吸蜜に現われたり、林縁を飛翔したりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は淡黄白色に赤紋が目立つ。生息範囲は広く、個体数は多い。
バンドンでは市内の高木の花で吸蜜したり、市街の疎林地で林縁を飛翔する個体を観察している。個体数は少なくないが、時期によってムラがあるようで、6月は多数見られたが少ない時期もあった。

♂の翅表地色は白色。前翅表面翅頂を中心に大きな黒斑が広がり、中室端の翅脈上に細い黒線が現れる。後翅表面外縁に黒縁が縁取る。
翅裏の斑紋構成はキシタカザリシロチョウと類似であるが、キシタカザリシロチョウの前翅裏面の翅脈上に現われる灰白色線条は、本種では現れない。また、本種後翅裏面の黄色部は、キシタカザリシロチョウより淡色になる。