マカールチビコムラサキ♀ (スラウェシ) Rohana macar macar
Wallace’s Black Prince (Sulawesi)
種分布:スラウェシとその属島の特産種

記録:2017/11/15
場所:バンティムルン、スラウェシ、インドネシア (Bantimurung, Sulawesi, Indonesia)

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マカールチビコムラサキ♀ 表面 (スラウェシ)

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マカールチビコムラサキ♀ 裏面 (スラウェシ)


♂♀異斑。♂の翅表は全面ほぼ黒色であるが、♀は中央に白帯がある。

表示亜種 macar ♀ (スラウェシ)
亜種macarの分布:スラウェシ→♂

標高500m前後の低山地に生息地が多い。主に樹林地で見られ、林内の地面に静止していたり、草本上を飛翔していたりする。
♀も♂と同所的に見られ同じような生態を見せるが、♀は地表付近より樹木側で見かけることが多い。飛翔は速くなく、飛翔中は茶色が目立つ。 生息範囲は限定的で、個体数は多くない。特に♀は見かける機会が少なく、偶然出会うような場合が殆どである。

♀の翅表の地色は茶褐色。前後翅を通じて外縁に褐色の線条斑が2本配置し、中央に白斑が並ぶ白帯が縦に配置する。前翅表面亜外縁の第3~7室に小白点が現れる。前後翅の白帯外側第2室に黒点が現われ、白帯内側には茶線条を含む複雑な斑紋がある。
♀の翅裏の地色は茶褐色であるが、♂より淡色になる。斑紋構成は翅表と殆ど同様である。
本種♀はナクラチビコムラサキ♀と類似するが、中央白帯は本種の方が太く明瞭である。また、ナクラチビコムラサキはスラウェシに分布しないので、現地で間違えることはない。