タイリクヒメセセリ♂ (ラオス) Sovia albipecta albipecta
Silver-Breast Ace (Laos)
種分布:ミャンマー、タイ、インドシナ

記録:2019/2/23
場所:タボック、ラオス (Thabok, Laos)

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タイリクヒメセセリ♂ 表面 (ラオス)

200619Eb06SW
タイリクヒメセセリ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♂は前翅中室の白斑下部に黒褐色の性標がある。

表示亜種 albipecta ♂ (ラオス)
亜種albipectaの分布:ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

低地に生息地が多く、主に原生林内で見られる。林縁の葉上に静止していたり、テリを張っていたりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔個体は褐色に見え、目立たない。類似斑紋の種類は多いので、生態から区別することは難しい。
生息地は限定的で、個体数は少ない。年間の発生時期は未確認であるが、ラオスでは2月、9月に発生を確認している。

乾季と雨期で翅裏の斑紋が変化する。
翅表の地色は黒褐色で、前翅の中室に2個の白斑があり、中室端に白斑が2個ある。また、前縁端中央に小白斑が3個現れる。後翅表面は無紋であるが、中央付近に茶褐色の長毛が密生する。
翅裏の地色は茶褐色。前翅裏面の斑紋構成は翅表と同様であるが、外中央に淡黄白線条が現われ、第1b室に横長の淡黄白斑が現われる。乾季型の後翅裏面には、外中央に淡褐色線条が現われ、全面に黒斑が散在する。
一見ヒメセセリ属の種類に似るが別属の種類で、本種は前翅裏面第1b室に横長の淡黄白斑がある。