アルナコイナズマ♀ (北東ボルネオ) Tanaecia aruna apsarasa
Short-Banded Viscount (Borneo)
種分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、パラワン

記録:2017/3/3
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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アルナコイナズマ♀ 表面 (北東ボルネオ)

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アルナコイナズマ♀ 裏面 (北東ボルネオ)


♂♀類似斑。♀は前翅翅頂の張り出しが弱く、翅型は丸味を帯びる。

表示亜種 apsarasa ♀ (北東ボルネオ)
亜種apsarasaの分布:北東ボルネオ
他亜種 aruna 分布:タイ半島部、ランカウイ、マレー半島→♀

ボルネオのサバでは標高500m程度の低山地に生息地が多く、標高が高くなると見られなくなる。自然林内で樹木の低位置でテリを張っていたり、飛翔していたりする。
飛翔は緩やかで、飛翔中はコイナズマ属の褐色に白斑が混ざる色調を見る。生活圏は低位置で、樹木から離れないことが多い。サバではペレアコイナズマムンダコイナズマと同所的に混生し、同じような生態を示す。生態から種類を区別することは難しい。個体数はペレアコイナズマが最も多く、本種は少ない方である。

亜種apsarasaでは、前翅表⾯の第2、3室の⽩斑列において、ヘルメット状⽩斑は原名亜種より細くなる。また、後翅表面第1〜4室の3列明色斑列において、中程の暗色線は原名亜種より細く不明瞭になる。また、明色斑列は淡い藤色味を帯びることが多い。