オライアカザリシロチョウ♂ (バリ) Delias oraia bratana
種分布:バリ、ロンボック、スンバワ、フローレス
種分布:バリ、ロンボック、スンバワ、フローレス
記録:2016/9/9
場所:タンブリンガン湖、バリ、インドネシア (Tamblingan Lake, Bali, Indonesia)
表示亜種 bratana ♂ (バリ)
亜種bratanaの分布:バリ
バリ島では1,400m前後の樹林地で生息を確認している。低地側では見られなかった。樹林地で林縁に沿って飛翔したり、吸蜜に訪れたりする。
カザリシロチョウ属の種類にしては♂の飛翔は速く、飛翔中は白っぽく見える。飛翔の高さは数m以上であることが多く、見上げることになる。白っぽいネムノキの花で吸蜜するときが、採集チャンスである。
生息地は高地側に限定される。時期により個体数にムラがあるようで、意外と採集しにくい。
♂の翅表地色は白色で、前後翅共に外縁に灰~黒色縁が配置するが亜種による変化が大きい。他は無紋。
♂の翅裏の斑紋はキシタカザリシロチョウ型で、前翅裏面は黒色の地色に灰色の斑紋が現れる。後翅裏面の地色は鮮やかな黄色で、前縁の赤色斑と共によく目立つ。
バリ島亜種♂の翅表外縁の縁どりは、前後翅共に明瞭な黒色で他亜種より太い。
バリ島にはベリサマカザリシロチョウのバリ島亜種balinaも分布し、本種オライアカザリシロチョウと類似する。ベリサマカザリシロチョウ♂前翅表面には、翅頂部から中室端まで黒色斑が広がり、ベリサマカザリシロチョウよりはるかに広い。また、後翅裏面の黄色斑は、オライアカザリシロチョウの方が濃色である。
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