サバラウラナミジャノメ♂ (タイ) Ypthima savara savara
Pallid Fivering (Thailand)
種分布:北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

記録:2016/3/10
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)

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サバラウラナミジャノメ♂ 表面 (タイ)

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サバラウラナミジャノメ♂ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。♀の翅裏の暗線条は、♂より減退する傾向がある。

表示亜種 savara ♂ (タイ)
亜種savaraの分布:北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

低地から低山地に生息地が多く、村落近辺の草地や樹林地の林縁を飛翔していたり、葉上に静止していたりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、地表付近を飛翔していることが多い。個体数は少なくない。

翅表の地色は灰茶褐色で、前後翅を通じ外縁に明瞭な淡褐色帯が現れる。翅表の眼状紋は、前翅亜翅頂部に大きな1個、後翅第2、3室に明瞭な2個、第1、6室に小さな眼状紋が各1個現れる。
翅裏の地色は灰色味が強く、斑紋はコウラナミジャノメ型で、後翅眼状紋は5個(第1室に2個ある場合は合計6個)配置する。また、前翅亜外縁、中央、内中央に現われる暗線条はより明瞭に現われる。後翅中央、内中央の暗線条もより明瞭である。
上記のようにコウラナミジャノメに類似するが、本種は一般に大型で、暗線条が目立つことから区別は難しくない。