ウスグロミズベセセリ♂ (ラオス) Pithauria murdava murdava
Dark Straw Ace (Laos)
種分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、シンガポール

記録:2018/9/16
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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ウスグロミズベセセリ♂ 表面 (ラオス)

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ウスグロミズベセセリ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♂は前翅表面の性標を欠き、♂♀の区別点とならない。♀の淡黄白斑は♂よりやや大きくなる。

表示亜種 murdava ♂ (ラオス)
亜種murdavaの分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、シンガポール

低山地の樹林地で生息を確認している。渓流沿いの動物性トラップに誘引されたもの。
飛翔個体は観察していないが、飛翔は速いものと思われる。マルセナミズベセセリの観察例から推定すると、渓流沿いで吸水に現われ、飛び立ってはまた現われる生態を示すものと思われる。
所により、エグリバセセリと同所的に誘引され、吸汁する。ただ多数が集まる場面は観察していない。

翅表の地色は黒褐色で、♂は前翅基半部と後翅中央部に褐色の毛束が配置する。前翅中央第2、3室に淡黄白斑が現われ、第6、7室にも淡黄白斑が現われる。また、前翅表面中室端に小淡黄白斑が配置する。後翅表面の前縁は淡黄白色になるが、毛束以外は無紋。
翅裏の地色は茶褐色。前翅中央から基部は黒褐色になり、これ以外は黄褐色の短毛が配置する。前翅裏面の斑紋配置は表面と殆ど同じであるが、中室端の淡黄白斑はやや大きく境界が不鮮明になる。後翅裏面は全面に黄褐色の短毛が現われ、外中央の淡毛は部分的に淡黄白色になり淡黄白色斑が配列するように見える。
ミズベセセリと類似する。区別点はミズベセセリの項を参照。