オオクビワチョウ♂ (北タイ) Calinaga sudassana sudassana
記録:2016/3/5
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
Orange Freak (North Thailand)
種分布:雲南、ミャンマー、北タイ、中・北ラオス、中・北ベトナム記録:2016/3/5
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
♂♀類似斑。♀のj翅形はやや丸味を帯び、全体の色調は淡色になる。
表示亜種 sudassana ♂ (北タイ)
亜種sudassanaの分布:ミャンマー、北タイ
低地から標高600m程度の低山地で生息を確認している。自然林の林縁を飛翔したり、吸水に集まったりする。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は速くないが、アサギマダラ類に擬態している割には速く感じる。飛翔中は褐色に水色斑が混じって見える。
北タイでは2~3月の乾季初期に現われる種類で、同時期にキベリアゲハやビロードマネシアゲハなどと混生していた。擬態する種類が飛び交う賑やかな時期である。
生息地はやや限定され、個体数は多くない。ただ、所により多数吸水に集まることもあり、発生が不規則なのかもしれない。
胴体背面の胸部から首にかけて赤銅色の毛束を有する。
翅表の地色は黒褐色。前後翅にかけて、外中央に淡青色斑が縦に配列する。前翅中央に淡青色の線条斑が配置し、個体により外中央の淡青色斑と不鮮明に接続する。また、前翅中室は淡青色になる。後翅表面は基部から中央付近まで淡青色が広がり、肛角部は橙色を現わす。
翅裏も翅表と同様な斑紋構成であるが、地色は淡色になる。また、後翅裏面の地色は赤褐色味を帯び、表面に見る肛角の橙色は退色する。
原名亜種は後翅翅頂部の突出が強く、特異な翅形に見える。また、後翅表面肛角の橙色斑は強く現れる。
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