アケロンアゲハ♂ (北ボルネオ) Papilio acheron acheron
Bornean Mormon (North Borneo)
種分布:北ボルネオの特産種
記録:2020/3/1
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
Bornean Mormon (North Borneo)
種分布:北ボルネオの特産種
記録:2020/3/1
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
北スマトラ特産のフォルベシアゲハ、西ジャワ特産のランプサクスアゲハとそれぞれ代置関係にあり、3種でアケロングループを構成する。
♀には2型ある。前翅表面上半部がやや白色味を帯びるものと、全面黒色の♂型ものである。前者はニジアケボノアゲハの♀に擬態していると考えられる。
表示亜種 acheron ♂ (北ボルネオ)
亜種acheronの分布:北ボルネオ
標高1,000m以上の山地性の種類で、低地では見られなくなる。主に自然林に生息し、♂は川沿いを飛翔したり、吸水に現われたりする。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は黒系のアゲハにしては速くなく、飛翔中は後翅の黄紋が目立つ。ナガサキアゲハと混生する場合が多いが、飛翔中でも後翅の黄紋によりナガサキアゲハと区別できる。個体数は本種の方がはるかに少ない。
ナガサキアゲハに類似する。本種♂の翅表の地色は黒色で、前後翅共に外中央付近に白色鱗粉を疎に散布する。ナガサキアゲハ♂は後翅表面中央から外縁にかけ、より密に鱗粉を散布する。
♂の翅裏の斑紋構成はナガサキアゲハ♂と類似するが、本種アケロンアゲハの後翅外中央肛角には黄色斑を現わし、ナガサキアゲハに見る外中央の灰白色斑紋は減退する。また、本種の後翅裏面基部には赤紋を現わすが、ナガサキアゲハに見る前翅裏面基部の赤紋を欠く。
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