タイワンミスジ♂ (ボルネオ) Neptis nata nata
Sullied Brown Sailor (Borneo)
種分布:インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島、スンダ列島

記録:2019/7/24
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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タイワンミスジ♂ 表面 (ボルネオ)

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タイワンミスジ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀はやや大型で、翅型が丸味を帯びる。

表示亜種 nata ♂ (ボルネオ)
亜種nataの分布:ボルネオ
他亜種1 lutatia 分布:台湾→♂, →♀
他亜種2 adipalaの分布:東ヒマラヤ、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス→♂、ベトナム

ボルネオのサバでは標高400m前後の低山地でよく見かけ、樹林地の林縁を緩やかに飛翔している。カンワミスジなどAthyma属の種類と混生することが多く、この場合はAthyma属の種が樹木の上方でテリを張り、本種などミスジチョウ属Neptisの種類がその下方で見られることが多い。
サバでの個体数は台湾のように多くないが、少なくもない。

ボルネオの原名亜種♂は、台湾亜種lutatiaと同様に翅表の白条斑は細く、白斑は小さい。本原名亜種♂の前翅中央白条列は台湾亜種より小さい傾向があり、白斑間隔が空いているように見える。この傾向は翅裏でも同様である。
エグリミスジと類似する。区別点はエグリミスジの項を参照。