タケウチセセリ♂ (台湾) Onryza maga takeuchii
種分布:東・南中国、台湾

記録:2018/6/4
場所:翠峰、台湾 (Cuifeng, Taiwan)

200113Eb15SW
タケウチセセリ♂ 表面 (台湾)

200113Eb16SW
タケウチセセリ♂ 裏面 (台湾)


♂♀類似斑。♀の翅形は♂に比べて幅広く、黄斑はより大きいがその色彩は淡色。前翅表の中室端黄斑はほぼ方形で、下側の1斑は♂のように内側に向かって伸びない。

表示亜種 takeuchii ♂ (台湾)
亜種takeuchiiの分布:台湾

台湾では、阿里山、翠峰等の高地帯に生息する。自然林で見られ、林縁の草本で静止していたり、吸蜜していたりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
表示個体は、中央高地の2,200m付近で吸蜜していたもので、ホソバキボシセセリと混生していた。両種共に小型種で類似するので混同しやすい。ホソバキボシセセリは低山地でも見られ、垂直分布は広い。
年1回春季〜初夏に出現する。生息地は限定的で、個体数は少ない。

翅表の地色は黒褐色で、斑紋の色彩は濃黄色。前翅には中室端、第2、3室に各1個、第6~8室に3個、計6個の小黄色斑がある。後翅表面第2、3室に2個の小黄色斑が現われる他は無紋。
翅裏の地色は黄色で、前翅中央から後縁にかけて褐色部が広がる。斑紋構成は翅表と殆ど同様であるが、後翅外中央に黄白色斑が円弧状に配置する。