コミスジ♂ (台湾) Neptis sappho formosana
Common Hill Sailor (Taiwan)
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
Common Hill Sailor (Taiwan)
種分布:東南ヨーロッパ、ネパール、ブータン、北東インド、中国、台湾、日本、ミャンマー、タイ、インドシナ
記録:2018/6/9場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
♂♀類似斑。♂は後翅表面前縁に金属光沢を有する灰白色部があり、♀はこれを欠く。
表示亜種 formosana ♂ (台湾)
亜種formosanaの分布:台湾
樹林地の林縁や疎林地の樹木周辺を飛翔していたり、葉上に静止していたりする。生息環境は日本と類似する。吸水個体は見ていないが、時として動物性ベイトに飛来する個体を観察している。
台湾では標高1,000m程度の低山地に生息地が多く、標高が高くなると見かけなくなる。タイワンミスジなど他のミスジ類と混生する。飛翔中は互いに類似し、生態から区別は困難である。本種の個体数は少なくないが、タイワンミスジの方が多い印象がある。
翅表の地色は黒色で、斑紋は白色で標準的なミスジ型。前翅表面中室の白条と三角状白紋は不連続。 ♂♀共に、後翅表面外側白帯はその内側の中央白帯に比べて特に狭く、その幅の差は台湾産の他の小型4種(リュウキュウミスジ、スズキミスジ、タイワンミスジ、ミヤジマミスジ)に比べて最も大きい。この幅の差は、日本亜種と比べても大きく、亜種の区別に適用できる。
翅裏の地色はチョコレート様の褐色で、スズキミスジのように明るい褐色を帯びることがない。後翅裏面の中央白帯は、前端より後端までほとんど等幅で前縁に向かって太くなることは一般にない。また、後翅中央白帯の幅は、外側白帯の幅の約2倍程度。後翅裏面亜外縁白条は、それをよぎる支脈付近が褐色であるため各室ごとに明瞭に分離し、細白線が円弧状に並ぶように見える。また、亜外縁白条は外側白帯と翅の外縁のほぼ中央を通る。
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