モクセイアゲハ♂ (北ラオス) Graphium mullah kooichii
種分布:中国、台湾、北ラオス、北ベトナム
記録:2019/3/2
場所:ラクサオ、ラオス (Lak Sao, Laos)
種分布:中国、台湾、北ラオス、北ベトナム
記録:2019/3/2
場所:ラクサオ、ラオス (Lak Sao, Laos)
♂♀類似斑。♀は後翅内縁の折返しがなく、中の長毛を欠く。台湾にも分布するモクセイアゲハであるが、北ラオス、北ベトナム産は別亜種である。
表示亜種 kooichii ♂ (北ラオス)
亜種kooichiiの分布:北ラオス、北ベトナム
3~4月の春季にのみ出現する種類で、自然林の渓流地で生息を確認している。渓流沿いに飛翔したり、吸水に現われたりする。動物性ベイトに誘引される。
インドシナ、台湾共にアサクラアゲハと同所的に生息する。ラオスのラクサオでは両種共に個体数は少ないが、本種の方が更に少ない印象がある。台湾ではアサクラアゲハは少なくないが、本種は稀な種類である。ラオスでは、ラクサオから入ったベトナムとの国境付近のナンパオに局地的に産する。渓流沿いで同所的に吸水に集まるが、本種の斑紋は暗色線条が多く褐色に見え、また本種の方が大きいので吸水個体でも区別はできる。
翅表の地色は白色で、アサクラアゲハ型の暗色線条が配置する。暗色線条は、同所的に生息するアサクラアゲハ北インドシナ亜種(G. eurous inthanon)より太く明瞭に出現する。特に後翅表面では中央と亜基部に追加的に2本現われ、この点では、アサクラアゲハ台湾亜種(G. eurous asakurae)に類似する。後翅肛角には内縁側に明瞭な黄斑が配置する。
翅裏の地色は白色で、斑紋構成は羽表と同様であるが、後翅中央暗色線条の前縁下に4角形状の紋が1個配置する。
ハルカゼアゲハ、アサクラアゲハと類似する。区別点はハルカゼアゲハの項を参照。
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