カノウラナミジャノメ♂ (台湾) Ypthima praenubilia kanonis
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
種分布:中国、台湾
記録:2018/6/9場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
♂♀類似斑。♀は大型になり、後翅表面亜外縁第3室の眼状紋は明瞭に現われる。
表示亜種 kanonis ♂ (台湾)
亜種kanonisの分布:台湾
埔里近郊の山地では、標高1,000m前後の低~中山地で見られる。樹林性の種類で、樹林内の低位置を飛翔していたり、葉上に静止していたりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、薄暗い地表付近のブッシュから離れずに飛翔することが多い。オオウラナミジャノメと同じような地域で見られるが、本種カノウラナミジャノメは樹林内に生息する。オオウラナミジャノメは樹林外で見られることが多く、すみ分けしているように見える。本種は大型であるため、飛翔中でも他の本属の種類と見分けられることが多い。埔里近郊では6月初旬から見られ、4~5月には観察していないので、6月が第1化と思われる。
大型種。本属の台湾産の中では最も大きい。
後翅表面の地色は黒褐色で、前翅亜翅頂付近に眼状紋を現わす。後翅表面亜外縁には第1b、2室に眼状紋を現わし、通常2個であるが第3室の眼状紋は出現が弱く、♂では完全に消失して1個となる個体がある。
翅裏の地色は灰褐色で、淡褐色の波眼状紋状紋が密に配置する。前翅裏面亜翅頂付近に眼状紋が明瞭に現われる。後翅裏面亜外縁に眼状紋が4個配置し、前縁側の眼状紋が最も大きい。前縁側の眼状紋と下部3個の眼状紋の間は、帯状に白色味を帯びる。
タッパンウラナミジャノメに類似する。本種カノウラナミジャノメは大型になる。また、後翅裏面下部3個の眼状紋のうち、第3室の眼状紋は前後の眼状紋はほぼ中央に位置するが、タッパンウラナミジャノメでは第3室の眼状紋に接近する。
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