カンブネイイナズマ♂ (北ラオス) Euthalia khambounei khambounei
種分布:北タイ、北ラオス、ベトナム

記録:2019/5/20
場所:プーサムスン、ラオス (Phou Samsoum, Laos)

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カンブネイイナズマ♂ 表面 (北ラオス)

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カンブネイイナズマ♂ 裏面 (北ラオス)


♂♀類似斑。♀は翅表の白斑が発達する。

表示亜種 khambounei ♂ (北ラオス)
亜種khambouneiの分布:北タイ、北ラオス、ベトナム

ラオスではプーサムスンの2,000m付近の高地で見られ、低標高側では見かけない。自然林の林縁で葉上に静止していたり、飛翔していたりする。吸水や動物性ベイトに誘引される性質はあると思うが、観察していない。
ナライナズマなど他の暗緑色系のイナズマと混生するが、本種は最も高地性の種類に属する。葉上に静止していれば他のイナズマと区別するのは難しいので、採集して確認するしかない。本種の個体数は少なく、本種と確認できればラッキーと喜ぶレベルである。生息地もプーサムスンの高地に限られる局地的な種である。

翅表の地色は暗青緑色で、前翅亜外縁と外中央に淡青緑色帯が不鮮明に配置する。前翅表面亜翅頂部に、白斑が2個前縁に接して配置し、中央部に白斑が円弧状に配列する。また、前翅中室に帯状斑が2個現われる。後翅表面外中央に太い淡青緑色帯が配置し、前縁に白斑が現れる。
翅裏の地色は淡青緑色で、翅表より白色味を帯びる。斑紋構成は翅表と同様で、前翅中央白斑列の内側は暗色になる。