タイワンイチモンジ♀ (台湾) Athyma cama zoroastes
Orange Staff Sergeant (Taiwan)
種分布:北東インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、北ボルネオ

記録:2023/5/27
場所:三義、台湾 (Sanyi, Taiwan)

230805Eb07SW
タイワンイチモンジ♀ 表面 (台湾)

230805Eb08SW
タイワンイチモンジ♀ 裏面 (台湾)


♂♀異型・異斑。♀はかなり大型で明瞭なミスジ型。

表示亜種 zoroastes ♀ (台湾)
亜種zoroastesの分布:台湾→♂
他亜種 camasa 分布:西・南中国、ラオス→♂、ベトナム

♀も♂と同所的に生息するが、♂のような地表近くの飛翔個体や吸水に現われる個体は観察していない。樹木内で葉上に静止していたり、林縁の葉上を渡るように飛翔して一定範囲の空間を占有していたりする。ネットを入れにくい場所が多く、見かけても採集し難い印象がある。
♀の飛翔も速くないが、大型で目立つ斑紋構成から、雄大な印象を受ける。よく見かける♂と対になる♀と想像しにくく、一瞬別種かと思うことがある。見かける機会は♂よりかなり少ない。

♀は大型で、羽表の地色は黒色。明瞭な橙色斑のミスジ型で、斑紋は太くはっきりしている。♀の翅裏の地色は茶褐色で、前翅第1室は黒色味が強い。翅表と同様な配置の灰白色斑が現われる。
♀は、ネッタイオオミスジの橙色型 f. neftinaと類似する。区別点は♂と同様で、前翅頂部の3つの橙紋は、本種タイワンイチモンジでは下部の1つが小さい。