トガリキチョウ♂ (ラオス) Dercas verhuelli doubledayi
Tailed Sulphur (Laos)種分布:北東インド、南中国、北ミャンマー、タイ、ラオス、北ベトナム、カンボジア
記録:2015/4/28
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
♂♀類似斑。♀はやや大型になり、前翅翅頂部の突起は細長く伸びるが、♂では短い。
表示亜種 doubledayi ♂ (ラオス)
亜種doubledayiの分布:北東インド、南中国、北ミャンマー、タイ、ラオス、北ベトナム、カンボジア
タイやラオスでは低山地から1,200m程度の中山地で生息を確認している。自然林の林縁を飛翔したり、葉上に静止したりする。吸水個体は観察していないが、動物性ベイトに誘引された1♂を観察している。
飛翔はシロチョウ類にしては速く、樹木に沿って飛翔する場合はハラハラと飛ぶ印象がある。キチョウ類より高い位置で飛翔する。飛翔中は濃黄色が目立つ。
自然林依存が強く、生息圏は限定される。個体数は多くないが、生息地では複数個体を見かけることが多い。
♂の翅表の地色は濃黄色で、翅形は前翅端と後翅第4脈が尖る四角形状を呈す。前翅翅頂から外縁の翅脈は突起状に飛び出し、前翅翅頂を中心に黒色部が三角形状に占める。前翅中央に淡橙線条が縦に配置し、中室端に短い淡橙線条が現れる。
♂の翅裏の地色は黄色。斑紋構成は翅表と同様であるが、翅頂部の黒色部は明褐色になり、淡橙線条は淡褐色になり翅表より目立つ。また、後翅裏面中央に淡灰色線条が配置し、中室端に短い淡橙線条が現れる。
スンダトガリキチョウに類似する。区別点はスンダトガリキチョウの項を参照。
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