テウタリクイナズマ♂ (ラオス) Bassarona teuta teuta
Banded Marquis (Laos)種分布:北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ、マレー半島、大スンダ列島
記録:2014/10/16
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
♂♀異斑。本亜種♀の翅表白帯は♂と同様な形状であるが、♀の亜外縁の両側には淡褐色斑を伴う黒斑が各室に配置する。
低地から800m程度の低山地に生息地が多く、標高が高くなると見られなくなる。樹林地の林縁や林内で見られ、地上近くを比較的緩やかに飛翔したり、地面や葉上に静止する。渓流沿いで見られることはほとんどないが、地面の留水で吸水にきたり腐果に集まることもある。動物性ベイトに誘引された個体は1♂しか観察していないが、パイナップルトラップに誘引された個体は♂、♀複数観察している。
飛翔は比較的速いが、滑空するように低い位置を直線的に飛翔することが多い。飛翔中は黒褐色に見えるが、見下ろすように見る機会が多いので白帯が目立つ。
生息地は広くなく、個体数は多くない。年間の発生時期は未確認であるが、1~3月の乾季にみられる個体が多い。
♂の前翅翅頂は突出し、中央はくびれる。翅表の地色は黒色で、前後翅を通じ中央に白斑からなる白帯が縦に配置する。また、前翅亜翅頂部に白点が1個現れる。後翅表面亜外縁に白斑が不鮮明に並ぶ。
♂の翅裏の地色は淡褐色で、前後翅中央に翅表と同様な白帯が縦に配置する。また、前後翅外中央には、短黒条が各室に配置する。前翅裏面中室に黒線で縁取られた淡赤斑が2個現われ、後翅中室には黒線からなる斑紋と黒点がある。
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