ホソチョウ♂ (台湾) Acraea issoria formosana
Yellow Coster (Taiwan)
種分布:北インド、南東中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、スマトラ、ジャワ、バリ

記録:2017/5/24
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)

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ホソチョウ♂ 表面 (台湾)

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ホソチョウ♂ 裏面 (台湾)


♂♀類似斑。♀は♂に比べ大形で翅形が丸みを帯びる。また、♀は翅脈周辺と外縁の黒褐色部が大きくなる。

表示亜種 formosana ♂ (台湾)
亜種formosanaの分布:台湾
他亜種1 sordice 分布:南中国、南ミャンマー、タイ、ラオス→♂, →♀
他亜種2 vestoides 分布:西ジャワ→♂

埔里近郊では標高600~1,000m前後の低地、低山地で見られ、中央山地では標高2,000m前後でも見られる。中央山地では、樹林上方をオオベニモンアゲハが飛翔し、下方の草本付近で本種が見られた。草地を緩やかに飛翔する生態は他亜種と同様である。

台湾亜種は、大型になるタイ、ラオス等の亜種sordiceと比べ小型であるが、バリ島の亜種malleolusなどと同じでむしろ標準的な大きさである。本亜種♂翅表の斑紋構成は、タイ、ラオス等の亜種より前翅翅脈の黒色燐散布は弱く、中室内黒褐色の短線条斑は出現が弱い。全体として黒色部が少なく明るく見える。また、本亜種後翅裏面の地色は白色味が強くなる。