ミツオシジミ♀ (タイ) Horaga onyx onyx
Common Onyx (Thailand)
種分布:北東インド、ネパール、ブータン、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ、マレー半島、大スンダ列島、フィリッピン

記録:2015/9/13
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

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ミツオシジミ♀ 表面 (タイ)

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ミツオシジミ♀ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。色彩斑紋は♂♀で大差はないが、♀の翅表の青紫色斑は♂では淡色である。♀の前翅表面の中央白斑はより大きく、これをよぎる翅脈上で暗色鱗を伴うことが少ない。

表示亜種 onyx ♂ (タイ)
亜種onyxの分布:北東インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム
他亜種 moltrechti 分布:南中国、台湾→♀

低山地から1,000m前後の低~中山地に生息地が多く、主に樹林地で見られる。林縁の木の葉に静止している場合が多く、渓流沿いや吸水にくる個体は見ていない。また動物性ベイトに誘引される個体も観察していない。
小型の種類で、飛翔個体は観察していない。葉上をチラチラと飛翔すると思われるが、採集してから種類がわかるという類の種類である。分布域は広いが、生活圏は広くなく、見かける機会は少ない。

翅表の地色は黒褐色で、前翅中央に大きな白斑があり、その下部、後縁から基部にかけて青紫色斑が配置し、後翅表面の中央から基部にかけて青紫色斑燐が配置する。また、後翅表面の外縁から肛角にかけて灰白色の細線条が配置し、細い尾状突起が3本備わる。
翅裏の地色は黄土色で、前翅表面の中央から後縁まで太い白帯が配置する。後翅裏面には、前縁から肛角付近まで中央に灰白色の線条があり、肛角上部でV字状をなす。後翅裏面の外縁下部には小黒斑が配置し、第2室で大きな黒斑となる。また、肛角部に小突起があり、黒斑が備わる。第2室の黒斑との間は灰褐色となる。