シロミスジ♂ (タイ) Athyma perius perius
Common Sergeant (Thailand)
種分布:インド、南中国、台湾、八重山、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スマトラ、ジャワ

記録:2015/9/15
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

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シロミスジ♂ 表面 (タイ)

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シロミスジ♂ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。♀は♂よりやや大型で、翅形はやや丸みを帯びる。

表示亜種 perius ♂ (タイ)
亜種periusの分布:インド、南中国、台湾、八重山、ミャンマー、タイ、ラオス→♀、ベトナム、マレー半島

低地から標高1,000m以下の低山地に生息地が多いが、所により1,400m程度の中山地で生息を確認している。シロミスジ属(Athyma)の種類は主として樹林地で見られるが、本種は林内よりも村落近くや疎林地など空間が広がる場所でみられることが多い。ヒルトップでも見られ、樹冠でテリを張ったりする。また林縁近くの小川で吸水に来たり、動物性ベイトに誘引されたりする。
他のシロミスジ属の種に比べると体形は大きい方であるが、飛翔は緩やかである。飛翔中は裏面の色から黄色っぽく見える。シロミスジ属の他の種と混生することは少ない。
生息範囲は比較的広く、個体数は少なくない。

斑表の地色は黒褐色で、斑紋はミスジ型である。前翅中室内の白条は先端で2つの矩形斑に別れ、その先に3角形斑が続く。後翅表面の外中央白斑列の各白斑の上端に黒点が現れるが、目立ちにくい。
翅裏の斑紋は翅表と類似するが、地色は黄褐色~褐色で、前翅裏面後縁の上部地色は帯状に黒褐色になる。後翅裏面中央白条は、中程両側で黒色で縁取られる。また外中央白斑列の上端の黒点は、背景が淡青白色になりよく目立つ。
シロミスジ属の他種と異なり、♂の翅形は♀と類似して丸みを帯びる。