ホッポアゲハ♀ (台湾) Papilio hoppo hoppo
場所:翠峰、台湾 (Cuifeng, Taiwan)
種分布:台湾の特産種
記録:2018/6/5場所:翠峰、台湾 (Cuifeng, Taiwan)
♂♀類似斑。♀の翅裏は♂とほとんど差がないが、翅表の青緑鱗は♂に比べて黄色味が強い。また、♀の翅表後翅の亜赤色楕円環は明瞭に現れるが、♂では青色を含み赤色は不鮮明な楕円環になる。♂♀はこの赤色楕円環の差異で区別できる。
表示亜種 hoppo ♀ (台湾)
亜種hoppoの分布:台湾
中央山地などの標高1,500~2,000m程度の高地に生息地が多く、林縁を飛翔したり、吸蜜に現われたりする。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
山地帯に生息しているため、霧がでたり雲に覆われたりすると見られなくなる。陽が射す林縁などを飛翔し、飛翔は速くなく青空をバックに上空を飛翔する姿は美しい。自然林内のタイワンソクズで吸蜜する個体をしばしば見かける。
生息地では珍しい種類ではないが、山地側に出かけないと見られない。埔里近郊の1,000m程度の山地では殆ど見かけず、霧社より高地側の松崗や翠峰ではよく見かける。
翅表の地色は黒色で、青緑色の鱗粉が広く散布する。前翅中央の各室は白色味を帯び、不明瞭な白帯があるように見える。後翅中央から前縁には青色部が配置し、♀は亜外縁に赤色楕円環が現れる。
翅裏の地色は黒色で、翅表に見る青緑色の鱗粉に替わり暗白色麟が散布する。前翅中央の白帯はより明瞭で、太くなる。後翅裏面では翅表に見る青色部は現れない。亜外縁の赤色楕円環は前縁まで明瞭に現われ、内側第1~4室にも赤色楕円環が加わる。
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