シリンクスミツオシジミ♂ (ボルネオ) Horaga syrinx maenala
Ambon Onyx (Borneo)
種分布:シッキム、ミャンマー、タイ、インドシナ、ランカウイ、マレー半島、スンダ列島、フリッピン、モルッカ、ニューギニア

記録:2024/7/13
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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シリンクスミツオシジミ♂ 表面 (ボルネオ)

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シリンクスミツオシジミ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀前翅中室端の白斑は♂より大きくなる。

表示亜種 maenala ♂ (ボルネオ)
亜種maenalaの分布:タイ半島部、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、バンカ

ボルネオのサバでは標高400m程度の低山地で生息を確認している。自然林の林縁で葉上に静止していることが多い。吸水個体や、動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
静止個体は閉翅していることが多く、離れて見ると黒っぽく見え、種類を特定することは難しい。所によりクラルシジミと同所的に生息する。同じように葉上に静止しているが、クラルシジミの方がより黒っぽく見える。個体数は本種の方がかなり少ない。

♂翅裏の地色は黒色で、前翅中室端に白斑が配置する。前翅中室下部と後翅中央から後縁まで暗水色になり、後縁外縁は水色線条が縁取る。後翅第1~3脈の先に細い尾状突起が伸び、大2脈先の尾状突起が最も長い。
翅裏の地色は黄土色で、前後翅を通じ中央に灰白帯が配置する。後翅肛角部は銀灰白色斑が配置し、第2室には円形の黒斑が現われる。
ミツオシジミに類似する。ミツオシジミ前翅表面の白斑は本種より大きく、暗水色部の横上に現われる。本種シリンクスミツオシジミの白斑は上に現われる。