マレーコノハチョウ♂ (ボルネオ) Kallima limborgi buxtoni
Malayan Oakleaf (Borneo)
種分布:南ミャンマー、タイ南西~半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録:2024/7/4
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
Malayan Oakleaf (Borneo)
種分布:南ミャンマー、タイ南西~半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録:2024/7/4
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
♂♀類似斑。♀の翅形は丸味を帯び、大型になる。特に横幅が広くなる。
表示亜種 buxtoni ♂ (ボルネオ)
亜種buxtoniの分布:ボルネオ
標高1,000m以下の低山地に生息地が多く、主に自然林近辺で見られる。渓流沿いで樹林付近を飛翔していたり、吸水に現われたりする。動物性ベイトに誘引される。また、果物トラップに誘引される。ただ、ボルネオのサバでの観察では、吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は少なく、果物トラップに誘引された場合が多かった。
飛翔は速くない。飛翔中は橙色と紺色が混在し、緑の林縁ではよく目立ち飛び出すとギョッとする。個体数は多くない。
生息地域としては、コノハチョウ、ヒロオビコノハチョウは大陸部に分布し、本種マレーコノハチョウは、タイ南西部以南に分布する。タイ南西部~半島部で混生するところがある。両種は生息環境も少し異なり、本種マレーコノハチョウは熱帯樹林に、他2種は亜熱帯の樹林の林縁に多くみられる。
翅表の地色は黒色で、前翅中央に太い橙帯が斜めに配置する。斜橙帯以下の地色は後翅まで暗紺色を帯びる。また、翅頂部と斜橙帯の下部に白点が現れる。後翅翅形は下方で細くなり、肛角で細長い突起となる。
翅裏の地色は淡褐色で、前翅翅頂から後翅翅頂まで褐色線条が配置し、両側に淡褐色帯が放射状に配置する。この文様が翅を閉じて静止したとき枯葉に見え、見事な擬態の元になっている。翅裏の文様は個体変異が多い。ただ、全て枯葉への擬態は同じである。
コノハチョウ、ヒロオビコノハチョウと類似する。区別点はヒロオビコノハチョウの項を参照。
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