ナツメシジミ♂ (タイ) Castalius rosimon rosimon
記録:2015/11/7
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
Common Pierrot (Thailand)
種分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、ランカウイ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、バリ、スラウェシ、チモール記録:2015/11/7
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
小型種。ドウケシジミともよばれる。乾季個体の白色部は拡大する。
♂♀類似斑。♀翅表外縁の黒帯は発達し、亜基部近辺の淡青色部は減退する。
海岸近くの低地から400m程度の低山地に生息地が多いが、所により1,000m前後の中山地にも生息する。村落近辺の荒れ地や草地を飛翔していたり、吸蜜にきたりする。渓流沿いで見かけることは少ないが、林縁脇等に散布した動物性ベイトに誘引された個体を観察している。
飛翔は緩やかで、飛翔中は白っぽく見える。シロサカハチシジミ属 (Caleta) の種類と混生することがあるが、シロサカハチシジミ属の種類は吸水地主体で見られ、本種は草地から樹林地主体の印象がある。
生息範囲は広く、個体数は少なくない。小型で目立たない種類なので、注意していないと見逃す。
翅表の地色は白色で、前後翅共に前縁から外縁に太い黒帯がある。また、亜基部から基部には淡青色の鱗粉が散布する。前翅表面の外中央には大きな黒斑が3個並び、前縁の黒帯に接して黒斑が2個配置する。後翅表面外縁の黒帯内各室に波状白線が現れ、この黒帯内側に接して黒斑が並ぶ。さらに前縁から基部に黒斑が散在する。
翅裏の地色は白色で、斑紋は翅表と類似するが、外縁の黒帯は2列の黒斑列になる。前翅裏面の前縁の黒帯は消失し、基部から前縁中央に1本の黒条が配置する。後翅裏面外縁の黒斑列のうち、第1~3室の黒斑に淡青色の鱗粉が散布する。
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