マラヤミナミヒョウモン♂ (ボルネオ) Cirrochroa malaya calypso
種分布:マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2023/8/23
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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マラヤミナミヒョウモン♂ 表面 (ボルネオ)

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マラヤミナミヒョウモン♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀の地色は全体に暗色味を帯び、暗色斑が発達する。

表示亜種 calypso ♂ (ボルネオ)
亜種calypsoの分布:ボルネオ

低地から500m程度の低⼭地に⽣息地が多い。主に樹林地に⽣息し、林縁や樹⽊沿いの空間を⾶翔する個体が多い。渓流沿いの観察例は少ない。動物性ベイトに誘引された個体や、パイナップルトラップに誘引された個体は観察していない。
⾶翔は速く、⾶翔中は橙⾊が⽬⽴つ。地表付近や1〜2m程度の低位置を⾶翔することが多い。ボルネオでは、ウスイロネッタイヒョウモンフチグロミナミヒョウモンと混⽣し、同所的に⾶翔する。ウスイロネッタイヒョウモンの個体数は多いが、本種とフチグロミナミヒョウモンは多くない。

♂の翅表地⾊は橙⾊。前後翅の外縁に太い⿊帯があり、フチグロミナミヒョウモンに類似する。前翅の裏面翅端部には、フチグロミナミヒョウモンでは小白斑があるが、本種マラヤミナミヒョウモンではこれを欠く。裏面の中央白条は、前翅で前縁に向かって広がり、後翅では本種マラヤミナミヒョウモンでは第5、6室でくびれることはなく、ほぼ同じ幅である。フチグロミナミヒョウモンでは、後翅の第5、6室で細くくびれる。