クラルシジミ♂ (ボルネオ) Rapala varuna saha : 京大蝶研六大陸クラブのTropical Delights

クラルシジミ♂ (ボルネオ) Rapala varuna saha
Indigo Flash (Borneo)
種分布：スリランカ、インド、アッサム、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、⼤スンダ列島、⼩スンダ列島、スラウェシ、ニューギニア、北オーストラリア

記録：2023/8/23
場所：コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

クラルシジミ♂ 表面 (ボルネオ)

クラルシジミ♂ 裏面 (ボルネオ)

♂♀異斑。♂は前翅裏⾯後縁に⿊い⽑束を現わし、また後翅表⾯第7室に円形状の暗灰⾊性標を現わす。♀はこれらを欠く。

表示亜種 saha ♂ (ボルネオ)

亜種sahaの分布：ボルネオ

他亜種 orseis　分布：スリランカ、インド、アッサム、ミャンマー、タイ→♂、ラオス、ベトナム、マレー半島

ボルネオでは、標高400m程度の低山地で生息を確認している。生態は他亜種と同様で、自然林樹木の葉上に静止していたり、テリを張っていたりする。生息地では個体数は多く、葉の先端でテリを張る黒っぽい小シジミは本種であることが多い。所によりキララシジミと混生し、急いでネットに入れると本種でがっかりしたいうこともある。

ボルネオ亜種♂の翅表の地色は、タイ、ラオス等の亜種orseisより暗色味が強い黒色で、前後翅の暗紺色部は基部側に縮退し、より暗色味が強い。また、後翅肛角突起部内の橙⾊も暗色味が強くなり目立たない。

翅裏の地色も暗色味が強く、斑紋は目立たなくなる。