ガナシロシタセセリ♂ (ボルネオ) Tagiades gana gana
Large Snow Flat (Borneo)
種分布:ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、ランカウイ、⼤スンダ列島、パラワン

記録:2019/3/18
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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ガナシロシタセセリ♂ 表面 (ボルネオ)

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ガナシロシタセセリ♂ 裏面 (ボルネオ)


オオシロシタセセリともよばれる。♂♀類似斑。♀の地色は♂より淡色になり、後翅表面肛角の白斑は減退する。

表示亜種 gana ♂ (ボルネオ)
亜種ganaの分布:南ミャンマー、タイ半島部、マレー半島、ランカウイ、ボルネオ、スマトラ、ジャワ、パラワン

標高1,000m以下の低山地に生息地が多く、樹林地の林縁で葉上に静⽌していたり、テリを張っていたりする。また、吸蜜に現われたりする。渓流沿いで見かけることは少ないが、吸⽔個体と獣糞に誘引された個体を1例づつ観察している。
他のシロシタセセリ属の種類と混⽣する。外観と共に⽣態も互いに類似しているので、現地で区別するのは難しい。これらの種類の中で、本種の個体数は多い方に属す。

♂翅表の地色は黒色で、前翅亜翅頂部に白点が3個並ぶ。後翅肛角に白斑が配置し、白斑内第2、3脈外縁上に黒斑が配列する。その上の地色内外中央に暗色斑が2個配置する。後翅の白斑の大きさは亜種により変化が大きい。
翅裏の斑紋構成は翅表と類似するが、地色はやや淡色になり、後翅の白斑は前縁付近まで拡大する。
オニシロシタセセリと類似する。区別点はオニシロシタセセリの項を参照。