フチグロシロチョウ♂ (マレー半島) Udaiana cynis cynis
Forest White (Malay Peninsula)
種分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2024/2/29
場所:タパー、マレー半島、マレーシア (Tapah, Malay Peninsula, Malaysia)

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フチグロシロチョウ♂ 表面 (マレー半島)

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フチグロシロチョウ♂ 裏面 (マレー半島)


♂♀異斑。♀は、前翅中室付近と後翅外縁が暗色化する。

表示亜種cynis ♂ (マレー半島)
亜種cynisの分布:タイ半島部、マレー半島、スマトラ

市街地近郊に残された2次林でよく見られ、低地主体の種類である。山地の自然林では殆ど見られなくなる。マレー半島では、タパーの近くでは多いが、キャメロンハイランドに向かう8マイル、19マイルでは見かけない。
飛翔はシロチョウにしては速く、樹木にまとわりつくようにヒラヒラと飛翔する。飛翔中は白っぽく見え、タイワンモンシロチョウのようなPieris属の種類と類似する。Pieris属は草本付近の低位置を飛翔するが、本種は樹木側のより高い方を飛翔する。ただ、マレー半島ではタイワンモンシロチョウはほぼ見られなく、混同することはまずない。
生息地では個体数は多い。

♂表面の地色は白色で、前翅は翅頂を中心に前縁から外縁まで太い黒帯が縁取る。後翅外縁は翅脈に沿って黒斑が配置する。
翅裏の斑紋は翅表と同様であるが、前翅黒帯の翅頂部は淡色になる。後翅裏面の基部と外縁は淡黄色味を帯びる。