フィリッピンクロチャバネセセリ♂ (ボルネオ) Caltoris philippina philippina
Philippine swift (Borneo)
種分布:スリランカ、マレー半島、スンダランド、フィリッピン、モロッカ、ニューギニア

記録:2024/3/8
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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フィリッピンクロチャバネセセリ♂ 表面 (ボルネオ)

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フィリッピンクロチャバネセセリ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。斑紋は殆ど差異がないが、♀はやや⼤型で、翅型がやや丸みを帯びる。

表示亜種 philippina ♂ (ボルネオ)
亜種philippinaの分布:スリランカ、マレー半島、スンダランド、フィリッピン

データはボルネオのサバで採集した1個体のみで、原生林近くの空間がある林縁で葉上に静止していた個体。大きめの黒っぽい外観で、付近には類似するクロチャバネセセリ属の種類が見られるため、採集時に種類は分からなかった。
個体数は少ないものと思われるが、よく見られるコルマサクロチャバネセセリなどと採集品でも外観は区別しにくいので、選んで展翅して区別する作業が進まない。生態はさらに調査が必要である。

翅表の地⾊は⿊褐⾊で、前翅の第1a室、2〜4室、第6〜7室に6個の⽩斑が半円状に並ぶ。後翅表面は無紋。
翅裏の波紋は翅表と同様であるが、裏面は前翅中室付近を除き、黒褐色の地色にオリーブ色鱗粉を散布する。
他のクロチャバネセセリ属の種類と類似するが、本種の前翅淡はより尖り、翅裏のオリーブ色鱗粉から区別できる。