スカーバフシギノモリノオナガシジミ♂ (マレー半島) Drupadia scaeva scaeva
Blue Posy (Malay Peninsula)
種分布:シッキム、アッサム、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2025/3/5
場所:キャメロンハイランド、マレー半島、マレーシア (Cameron Highlands, Malay Peninsula, Malaysia)

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スカーバフシギノモリノオナガシジミ♂ 表面 (マレー半島)

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スカーバフシギノモリノオナガシジミ♂ 裏面 (マレー半島)


小型種。♂♀異斑。♀の羽表は、♂に見る淡青色斑を欠く。

表示亜種 scaeva ♂ (マレー半島)
亜種scaevaの分布:タイ半島部、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

マレー半島では、タパー19マイルで生息を確認している。樹林地の林縁で静止していた個体。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
静止中はフシギノモリノオナガシジミの1種という印象をうけた。小型種であること、翅裏が白っぽいことから本種と認識できた。同地ではフシギノモリノオナガシジミも見かけるが、個体数は本種の方がかなり少ない。

♂翅表の地色は黒色で、前翅中央と後翅下方に鮮やかな淡青色斑を現わす。後翅第1~3脈の先に尾状突起が伸び、第2脈先の尾状突起が最も長い。
翅裏の地色は灰白色で、前翅翅頂付近と外縁に黒褐色部を現わす。前後翅に黒色斑が多数配置する。後翅肛角部は淡水色斑が占め、第2室淡水色斑内に黒点が現れる。
他に類似する斑紋の種類は見当たらないので、同定は容易である。