ヒラヤマミスジ♂ (北ラオス) Athyma opalina shan
Himalayan Sergeant (Laos)
記録:2019/5/19
場所:プーサムスン、ラオス (Phou Samsoum, Laos)
Himalayan Sergeant (Laos)
種分布:北インド、ネパール、南中国、台湾、ミャンマー、北タイ、北ラオス、ベトナム
記録:2019/5/19
場所:プーサムスン、ラオス (Phou Samsoum, Laos)
♂♀類似斑。♀は大型になり、♂に見る前翅外縁の窪みは♀では弱くなる。
表示亜種 shan ♂ (北ラオス)
亜種shanの分布:ミャンマー、北タイ、北ラオス、北ベトナム
ラオスでは、プーサムスンの標高2,000m付近で生息を確認している。ヒルトップ付近の樹林端でテリを張っていた。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は確認していない。
テリを張っていた個体は、時々飛び出しまた元に戻って静止していた。飛翔は速くなく、やや大型のAthyma属の種類という印象をうけた。同地ではラーダーミスジが同じようにテリを張っていた。
本種は高地性のタテハで、低標高側では見かけない。生息範囲は限定され、個体数は少ない。
翅表の地色は黒褐色で、白条が3本現われるミスジ型。
翅裏の地色は暗褐色で、基部側は明色味を帯びる。斑紋構成は翅表と類似する。
ヤエヤマイチモンジの♀と類似する。前翅中室条先の三角白斑の位置は、ヤエヤマイチモンジ♀では第5室の基部にあり細長く不鮮明。本種ヒラヤマミスジでは第4室の基部にあり太く鮮明。裏面の地色は本種ではより赤味が強く、ヤエヤマイチモンジにある前翅第1b室基部の暗斑を欠く。また、胸部上首の下にヤエヤマイチモンジ♀では小白点が横断するが、本種ヒラヤマミスジではこれを欠く。
また、レタシロミスジと類似する。前翅表⾯中室の⽩条は、レタシロミスジでも黒線が2本横切るが、内側の黒線は極めて不明瞭である。⽩条先の三⾓形状の⽩紋は、本種ヒラヤマミスジより⼤きく、カンワミスジより更に⼤きい。ただ、レタシロミスジは本種と分布域は重ならないので、現地で混同することはない。


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