ソトグロカバタテハ♂ (ラオス) Rhinopalpa polynice polynice
Wizard (Laos)
種分布:アッサム、ミャンマー、西・南タイ、ラオス、マレー半島、大スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2014/10/16
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

160806E003S
ソトグロカバタテハ♂ 表面 (ラオス)

160806E004S
ソトグロカバタテハ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♀の翅表地色は黄色味が強い。

表示亜種 polynice ♂ (ラオス)
亜種polyniceの分布:タイ、ラオス、マレー半島、スマトラ
他亜種 helionice 分布:ボルネオ→♂→♀

低地から低山地に棲息し、標高が高くなると見られなくなる。樹林地が主な棲息地で、樹林内や林縁で木の葉や黒っぽい岩などに静止していたりする。渓流沿いでも見られるが吸水に集まる個体は少ない。動物性トラップにはよく誘引される。
棲息地では稀でなく、時期には個体数は多い。しかし棲息地は限られているようで、場所を外すと見られない。タイではチェンダオなど北部の山地では見ていないが、ラオスではバンビエンで多い。

前翅の翅頂部と肛角部、後翅の外縁中ほどと肛角部がそれぞれ尖り、外観に独特の凹凸形状をもつ。
♂の翅表の地色は橙褐色で、前翅外縁から後翅外縁肛角部まで太い黒褐色の外帯を現わす。後翅肛角部の黒褐色の外帯はやや細く、その内側に4個の黒点が配列する。
♂の翅裏の地色は黒褐色であるが、前後翅を通じ翅表黒褐色の外帯の内側に相当する位置に灰白色帯がある。また亜外縁に細い灰白色条があり、その内側に不明瞭な眼状紋が並ぶ。