ナガサキアゲハ♂ (ボルネオ) Papilio memnon memnon
Great Mormon (Borneo)
種分布:日本の南部を北限とし、南東中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島
記録:2018/2/28
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
Great Mormon (Borneo)
種分布:日本の南部を北限とし、南東中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島
記録:2018/2/28
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
♂♀異型・異斑で、外観は顕著に異なる。
表示亜種 memnon ♂ (ボルネオ)
低地から1,600m程度の山地まで垂直分布は広い。村落内から近縁の2次林、山地の自然林まで棲息範囲は広い。村落内では花に吸蜜に来たり、樹林地の渓流沿いでは川に沿って飛翔したり、吸水したりする姿がよく見られる。動物性ベイトにも誘引される。モンキアゲハ、タイワンモンキアゲハ、クロアゲハなど黒系のアゲハと共に吸水集団を作ることも多く、本種はその中でも数が多い方に属す。以上は主に♂の生態で、♀は数がかなり少なく吸水する場面はまず見ない。観察できるのは、食樹である柑橘系の木に産卵に訪れる場合や、花で吸蜜する場合などである。
通年にわたって見られるが、インドシナでは2月〜3月の乾季に個体数が多い。
♂の前翅表面は黒色で、ほぼ無紋である。後翅表面も地色は黒色であるが、中室の外側は各室に薄青白色の鱗粉が散布された線条が配列する。翅裏は前後翅共に基部に顕著な赤紋が現れる。また後翅裏面の外縁には、中が黒色である灰白色の斑紋が各室に配列する。前後翅の裏面基部の赤紋が本種の特徴で、対象の地域でこの特徴を有する種類はいない。
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