アオネアゲハ♂ (北スラウェシ) Papilio peranthus adamantius
Swift Peacock (Sulawesi)
種分布:ジャワ、スラウェシ、バリ、ロンボック、フローレス、スンバワSwift Peacock (Sulawesi)
アオネアゲハは、西に分布するルリオビアゲハの代置種で、両種は分布が重複しない。
記録:2018/9/12
場所:パル、スラウェシ、インドネシア (Palu, Sulawesi, Indonesia)
♂♀類似斑。♂は前翅に顕著な性標をもつ。
翅表は黒い地色に加え、前後翅共に基部付近に大きな青緑色斑が縦に配列する。前翅表面の翅頂部から下部に青い鱗粉を散布したエリアがある。前翅裏面は、灰黒色の地色に翅頂部下部に灰白色帯がある。後翅裏面は、外縁に沿い灰白色と橙色に囲まれた楕円環が並ぶ。
表示亜種 adamantius ♂ (北スラウェシ)
亜種adamantiusの分布:北スラウェシ
他亜種 transiens 分布:バリ→♂
低地から低山地の樹林地に生息する。渓流沿いで多く見られ、川沿いを飛翔したり吸水に来たりする。動物性ベイトにも誘引される。飛翔は力強いが、水面近くや林縁の草地など比較的低い場所を飛ぶので、大形アゲハにしては採集しやすい。
パルでは500m程度の標高でオオルリオビアゲハ (P. blumei)と混生する。高標高側ではアオネアゲハは見られなくなる。混生地では、アオネアゲハの方が個体数ははるかに多い。両種共に飛翔中は青色が目立つが、オオルリオビアゲハのほうが青味が強く飛翔は速いように感じる。
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