マルバネイシガケチョウ♂ (ラオス) Cyrestis cocles cocles
Marbled Map (Laos)
種分布:北インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、ボルネオ

記録:2015/10/28
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)


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マルバネイシガケチョウ♂褐色型 表面 (ラオス)

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マルバネイシガケチョウ♂褐色型 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。色彩が褐色型(f. earli)と白色型(f. formosa)の2型あり、一見別種のように見える。色彩は異なるが斑紋構成は類似する。

表示亜種 cocles ♂(ラオス)
亜種coclesの分布:北インド、ミャンマー、タイ、ラオス→♂ f. formosa、ベトナム

低地で見られ、山地の渓流沿いなどの開けた空間で、石が多い河原など背景色に溶け込める場所で地面近くを飛翔している。また吸水にする姿もよく見られる。動物性ベイトにも誘引される。
ほぼ通年で見られるが、あまり多い種類ではない。時期によっては多くの個体が吸水に集まっている場合がある。翅が薄いので扱いには注意を要する。

褐色型の翅表は、全体に灰褐色の斑紋があり前後翅の中央に白筋が配置する。前翅第2、5室と後翅第6室に眼状紋が現れ、前翅第2室のものが最も大きい。翅裏は全体に白色味が強くなるが、斑紋は表面と同様である。後翅肛角部に黒色斑が現われる。
パウリヌスイシガケチョウ (C. paulinus)と類似するが分布は重ならない。斑紋はパウリヌスイシガケチョウの翅表は、マルバネイシガケチョウと同様に中央部に白筋が認められるが、内側の基部側も白色味を帯びる。