フシギノモリノオナガシジミ♂ (ラオス) Drupadia ravindra boisduvalii
Common Posy (Laos)
種分布:ミャンマー、タイ、インドシナ、ランカウイ、マレー半島、大スンダ列島、バリ、ロンボック、フィリッピン

記録:2018/4/1
場所:タボック、ラオス (Thabok, Laos)

200529Eb21S
フシギノモリノオナガシジミ♂ 表面 (ラオス)

200529Eb22S
フシギノモリノオナガシジミ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。地理的変異が大きい。

表示亜種 boisduvalii ♂ (ラオス)
亜種boisduvaliiの分布:ミャンマー、北タイ、ラオス、ベトナム
他亜種 moorei 分布:タイ半島部、ランカウイ、マレー半島→♂, →♀、ボルネオ、北西スマトラ

海岸近くの低地から600m程度の中山地に棲息し、高地ではほとんど見られない。主として樹林地に棲息し、林道や林縁の木の小枝や葉を離れずに飛翔していたり、静止していたりする。少し陽射しが射しこむ疎林を好み、空間に面した枝が疎らに出ている木の小枝がポイントで、密に茂った木ではあまり見られない。渓流沿いや吸水は観察されず、動物性ベイトにも誘引されない。
飛翔は速くなく、樹木から離れることは少ない。♂の飛翔中は褐色に赤紋が目立つ。棲息地では稀ではないが、まとまって見られる種類ではない。
テダセキレイシジミ(D. theda) と混棲することが多い。棲息環境、生態共に類似する。

亜種boisduvaliiでは、後翅裏面肛角部付近のV字状の線条斑はやや細く中は白抜きになる。基部付近には黒班が散在する。前翅裏面の地色は橙色で、濃い橙色の線条が上下にはしる。♂の翅表は、前翅に大きな赤紋があり、後翅は輝きがある水色を呈し対照が美しい。