オトヒメルリシジミ♂ (ボルネオ) Plautella cossaea plauta
White Banded Hedge Blue (Borneo)
種分布:南ミャンマー、タイ半島部、マレー半島、大スンダ列島

記録:2019/7/15
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)

200107Eb11S
オトヒメルリシジミ♂ 表面 (ボルネオ)

200107Eb12S
オトヒメルリシジミ♂ 裏面 (ボルネオ)


1属1種で、♂♀異斑。

表示亜種 plauta ♂ (ボルネオ山地帯)
亜種plautaの分布:ボルネオ山地帯→♀

ボルネオ山地帯の亜種 plauta は、キナバル山麓など1,600m程度の高地で見られ、樹林地の林縁や渓流沿いを飛翔する。♂は吸水や動物性ベイトに誘引される個体も見られる。
ディレクティッシマタッパンルリシジミなど他のルリシジミ類と混棲するが、本種の個体数はかなり少ない。

♂の翅表はルリ色が広がり、前翅では翅頂部から外縁に黒縁が現われ、後翅では前縁から外縁、肛角、内縁と1周にわたり黒縁が現れる。翅裏は白色の地色にルリシジミ型の黒斑が現われ、後翅第7室の黒斑が目立って大きい。
レンヤヘリブトルリシジミ (Callenya lenya)と類似する。♂の前翅表面の黒縁は、本種オトヒメルリシジミでは翅頂部が最も広いが、レンヤヘリブトルリシジミでは肛角部が最も広い。