フィディアスオナガタイマイ♂ (ラオス) Graphium phidias
種分布:ラオス、ベトナム
記録:2019/2/28
場所:ラクサオ、ラオス (Lak Sao, Laos)
種分布:ラオス、ベトナム
記録:2019/2/28
場所:ラクサオ、ラオス (Lak Sao, Laos)
♂♀類似斑。カバシタタイマイともよばれる。♀を見かける機会は極めて少ない。
表示亜種 phidias ♂ (ラオス)
亜種phidiasの分布:ラオス、ベトナム
ラオスとベトナムに局地的に生息する。ラオスでは、ラクサオから東に約30km離れたベトナム国境のナムパオで局所的に見られる。主に川沿いで見られ、吸水する姿や動物性ベイトに誘引される姿が見られる。他では見られない珍蝶であるが、ナムパオではベトナムと行き来する大型トラックが通行する道沿いの川で見られるのが意外である。
年1化で2月中旬〜3月上旬に発生する。時期の後半には破損する個体が増えるので適期は短い。加えてナムパオは雲が出やすい場所で、ラクサオで晴れていても曇天のことが多く、このような場合は気温が低い。陽射しがないとこの蝶は現われず、姿さえ見ないで帰国することもあり得る難しい種類である。
ミズアオマダラタイマイ (G. xenocles)やマカレウスタイマイ (G. macareus)類似の斑紋であるが、後翅に尾状突起をもつという特異な外観を有する。
翅表の地色は黒色で、淡水色の線条斑が配列する。後翅表面の肛角に黄橙色の紋が現れる。翅裏の斑紋はほぼ翅表と同様であるが、地色はやや白色味を帯びる。
マダラタイマイ類似の斑紋で尾状突起をもつ種類はいないので、同定は容易である。
コメント