ランガシロミスジ♂ (ラオス) Athyma ranga obsolescens
Black-Veined Sergeant (Laos)
種分布:インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ

記録:2019/3/1
場所:ラクサオ、ラオス (Lak Sao, Laos)

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ランガシロミスジ♂ 表面 (ラオス)

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ランガシロミスジ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♀の翅形はやや丸くなる。

表示亜種 obsolescens ♂ (ラオス)
亜種obsolescensの分布:タイ、ラオス、ベトナム

低山地に生息し、渓流沿いでよく見られる。渓流の岸や大きい石の上に静止していたり、吸水していたりする。動物性ベイトに誘引される。他のシロミスジ属の種類のように、樹林地の木でテリを張る個体はあまり見られない。
生息地はやや局所的である。個体数は多くない。

翅表の斑紋はミスジ型ではなくてフタスジ型に近く、前翅中室の白条斑を欠く。代わりに中室に白斑が散在する。フタスジを構成する各白斑は大きい。前後翅共に外縁に小白紋が並ぶ。翅裏は翅表の斑紋と同様であるが、前後翅共に基部に明瞭な白斑が加わり、独特な外観を与えている。
他のシロミスジ属の種と区別は難しくないが、最も類似しているのはクレリカミナミイチモンジ(A. clerica)である。区別点としては、本種ランガシロミスジの白斑はより大きいことが挙げられる。