サツマシジミ♂ (ラオス) Udara albocaerulea albocaerulea
Albocaerulean (Laos)
種分布:北インド、南中国、台湾、日本、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

記録:2018/3/29
場所:プーサムスン、ラオス (Phou Samsoum, Laos)

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サツマシジミ♂ 表面 (ラオス)

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サツマシジミ♂ 裏面 (ラオス)


小型種。日本にも棲息し、インドシナの個体も同じ原名亜種に分類されている。
♂♀異斑。♀は♂に見る翅表のルリ色が減退する。

表示亜種 albocaerulea ♂ (ラオス)
亜種albocaeruleaの分布:北インド、南中国、日本、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

ラオスでは低地から2,000m付近の高地まで見られた。渓流の砂地で吸水に現れる。動物性ベイトにも誘引される。タッパンルリシジミ等ルリシジミ類と混生する。本種はルリ色が鮮やかであるが、他にもルリ色が目立つ種類はいるので現地で区別するのは難しい。
混生するルリシジミ類の中で個体数は少ない方である。年間の発生時期は不明であるが、ラオスでは1〜3月に見られた。

♂の前翅表面には鮮やかなルリ色が配色し、その中央に白色部が広がる。翅頂部から外縁には黒縁が現れ、翅頂部で最も太く下方にいくに従い細くなる。後翅表面は白色で、基部は薄いルリ色を呈し、翅脈もルリ色を帯びる。翅裏の地色は白色で、前翅は亜外縁にほぼ縦に暗色斑が並ぶ。各暗色斑の大きな傾きは認められない。後翅裏面は中央の暗色斑が目立ち、第4室の暗色斑は大きく傾いて配列する。
他のルリシジミ類と類似するが、本種は前翅表面に白色班が大きく表れること、翅裏の外縁に他のルリシジミで現れる波状班列が本種では現れない。