アトキンソンウラツマアカセセリ♂ (タイ) Arnetta atkinsoni atkinsoni
Atkinson's Bob (Thailand)
種分布:北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

記録:2016/2/4
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

191216Eb19SW
アトキンソンウラツマアカセセリ♂(乾季型表面

191216Eb20SW
アトキンソンウラツマアカセセリ♂(乾季型) 裏面


乾季型と雨季型で斑紋が大きく変化する。表示個体は乾季型である。
乾季型の翅表の地色は茶褐色で、前翅表面の中室端に小白色斑が3個、翅端近くに前縁に直交するように3個の小白色斑が並ぶ。後翅表面は無紋である。翅裏の地色は赤茶褐色で、前翅の斑紋は殆ど表面と同様である。後翅裏面では、外縁と平行に円弧状に目立たない小白点が並ぶ。また中室端にも同様の小白点がある。これら小白点は、乾季型では赤茶褐色の縁取りがあるが、全体として不明瞭である。
♂は前翅裏面後縁に黒色の毛束をもつ。

低地から中山地に棲息し、村落近辺や山地の林道や樹林地で見られる。草本の葉に静止していたり、水辺で吸水に現れたりする。動物性ベイトにも誘引される。
目立たない種類で見落としやすい。個体数は多い種類ではない。