アウレリアキンミスジ♂ (ボルネオ) Pantoporia aurelia aurelia
Baby Lascar (Borneo)
種分布:北インド、ミャンマー、タイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2018/9/26
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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アウレリアキンミスジ♂ 表面 (ボルネオ)

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アウレリアキンミスジ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♂は後翅表面の前縁に金属光沢部をもつ。

表示亜種 aurelia ♂ (ボルネオ)
亜種aureliaの分布:マレー半島、ボルネオ→♀、スマトラ

主に低山地に生息し、樹林地で見られる。林縁の低位置の木の葉周辺を飛翔したり、葉に静止していたりする。林縁から少し林内の小さい空間がある付近で見られることが多く、不活発で目立たない。
キンミスジ(P. hordonia)、パラカキンミスジ (P. paraka)ディンディンガキンミスジ (P. dindinga)等と混生するが、互いに類似していて現地で区別することは難しい。本種の個体数は一般に少ない。

キンミスジ属の他の種類に比べて、本種は小形である。♂は細長い尖った翅形が特徴である。
翅表の地色は黒色で、斑紋は橙色のミスジ型である。翅裏の斑紋は翅表と同様であるが、地色は淡茶褐色で斑紋は淡橙色になる。また、前翅裏面中室の淡橙色条の上に淡褐色の小紋が配列し、後翅裏面の基部にも淡褐色の小紋が配列する。
ディンディンガキンミスジと類似する。本種アウレリアキンミスジの前翅表面第1b室と第2室の橙色斑は分離するが、前翅亜外縁の列は太い橙色の斑紋列である。ディンディンガキンミスジでは、同第1b室と第2室の橙色斑は分離するが、前翅の亜外縁では2列の細条で灰色である。