クルギウスルリワモン♂ (ボルネオ) Thaumantis klugius lucipor
Dark Jungle Glory (Borneo)
種分布:南ミャンマー、マレー半島、大スンダ列島
記録:2019/3/13
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
Dark Jungle Glory (Borneo)
種分布:南ミャンマー、マレー半島、大スンダ列島
記録:2019/3/13
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
♂♀異斑。♀の翅表の暗紫斑は♂より狭い。
表示亜種 lucipor ♂ (ボルネオ)
亜種luciporの分布:南ミャンマー、マレー半島、ボルネオ→♀
翅裏の地色は黒褐色で、前翅裏面には中央に灰褐色の斜帯と、外縁に太い灰褐色帯がある。♂の前翅裏面内縁の基部には銀色の光沢をもつ性斑がある。後翅裏面の外縁に灰褐色帯があり、その内側に上下2個の眼状紋がある。また、中央部に灰色帯と基部に灰色紋を現わす。
低地から1,000m程度の中山地の森林に棲息する。基本は樹林内が生活圏で、暗い林床に静止していて近づくと飛び出す。林内の木が密集している方向に飛び去ることが多い。早朝や夕方には林縁でも見られ、林縁際の地面の留水で吸水していたりする。昼間は明るいところでは見られない。動物性ベイトに誘引され、♀はパイナップルトラップに誘引される。
飛翔は速く黒っぽく見えるが、♂は紫色が目を引く。個体数は多い種類ではないが、ルリワモンチョウ属(Thaumantis)の中では最もよく見られる。
♂の翅表の地色は黒褐色で、前翅と後翅の基部から中央にかけて各々鮮やかな暗紫斑を現わす。外縁部に褐色の不鮮明な縁取りがある。♂後翅表面の前縁には楕円状の灰色部があり、そこに灰色の長い毛束を有する。翅裏の地色は黒褐色で、前翅裏面には中央に灰褐色の斜帯と、外縁に太い灰褐色帯がある。♂の前翅裏面内縁の基部には銀色の光沢をもつ性斑がある。後翅裏面の外縁に灰褐色帯があり、その内側に上下2個の眼状紋がある。また、中央部に灰色帯と基部に灰色紋を現わす。
ルリオビワモンチョウ (T. odana)と類似するが、ルリオビワモンチョウの前翅表面は青白色の斜帯を現わすのみである。また、ルリオビワモンチョウは後翅裏面の肛角部に明瞭な眼状紋をもつが、クルギウスルリワモンの同位置の眼状紋はかなり小さい。
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