キミスジ♂ (ラオス) Symbrenthia lilaea lilaea
Common Jester (Laos)
種分布:北インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2015/10/25
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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キミスジ♂ 表面 (ラオス)

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キミスジ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♀は♂に比べ、橙色斑が幅広く、翅形は著しく丸みを帯びる。

表示亜種 lilaea ♂ (ラオス)
亜種lilaeaの分布:北インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア
他亜種 marius 分布:ボルネオ→♂, →♀

低地から中山地に生息地が多く、2,000m程度の高地にも生息する。主として樹林地で見られ、木の葉でテリを張っていたり、近辺の草地で静止していたりする。山道の留水で吸水に来る個体もみられる。動物性ベイトへの誘引性は強くない。
低地から高地まで垂直分布は広い。朝の気温が低い時間から陽射しが強く気温が高くなっても見られ、生息許容環境は広い。林縁で静止している個体は飛び立っても遠くに行かず、採集は難しくない。一般に個体数は多い。

翅表の地色は黒褐色で、斑紋は橙色斑のミスジ型である。前翅表面は中室のこん棒状橙色斑と、前縁から中室端、亜外縁の翅頂側と後縁側にそれぞれ橙色斑が現われる。後翅は中央と亜外縁にそれぞれ橙色帯があり、外縁に細い橙色線条が配置する。
翅裏の地色は黄褐色であるが、褐色の線条や斑紋が多様に現われ、複雑な斑紋をみせる。前翅裏面中央から後翅にかけて、褐色の線条が斜めにはしる。後翅裏面の尾状突起の根元には、淡青白色の斑紋がある。